韓国ドラマあれこれ

『テプン商事』は『梨泰院クラス』に似ているのか?

tejilog

こんにちは、テジです!

先々月に最終回を迎えたドラマ『テプン商事』。

Xなどでは、『梨泰院クラス』に似ているとの声が多かったのですが、今回は本当に『テプン商事』が『梨泰院クラス』に似ているのかというテーマでお送りしたいと思います。

あらすじ

まずは、『テプン商事』と『梨泰院クラス』について、少しご紹介。

『テプン商事』(2025年)

『テプン商事』はイ・ジュノ主演のヒューマンドラマ。1997年のIMF経済危機という厳しい時代を背景に、イ・ジュノ演じる主人公カン・テプンは父親が長年営んできた貿易会社・テプン商事を守るため奮闘します。最初は社員も資金も商品もない状態からスタートし、次々と困難にぶつかりながらも、仲間たちと力を合わせて事業を立て直していく姿が描かれています。

『梨泰院クラス』(2020年)

韓国ドラマファンでなくとも知っている人も多い、大人気ドラマ『梨泰院クラス』。

パク・ソジュン演じる主人公パク・セロイのリベンジストーリー。高校時代のトラブルがきっかけで人生が大きく変わったセロイは、ある事件をきっかけに父親を亡くし、その後自分の夢だった飲食店を梨泰院に開くことに。仲間たちとともに、自分の人生を大きく変えた宿敵である巨大財閥・長家(チャンガ)グループに挑んでいきます。

なぜ『テプン商事』と『梨泰院クラス』は似ていると言われるのか?

『テプン商事』と『梨泰院クラス』は似ているか?と問われれば、確かに似ている要素が多くあるなというのが個人的な感想。では、似ている要素は何なのでしょうか。

主人公に訪れる悲劇

どちらも、主人公は最初の段階で急に父親を失くすという悲劇に見舞われ、そこからのリカバリーストーリーが描かれます。

若社長

どちらの主人公も若くして1つの会社を背負う社長となり、そこから会社の屋台骨として仲間を引っ張っていく姿が描かれます。

悪のライバル(大企業)との対決構図

どちらも、主人公が率いる会社に対して邪魔となる悪のライバル(大企業)が存在し、そのライバルに対峙していく姿が描かれます。『テプン商事』の悪のライバル企業のトップとその出来損ないの息子の憎たらしさは、まさに『梨泰院クラス』のそれです。

これらのドラマのストーリーを大きく形作る要素が完全に同じために、『テプン商事』と『梨泰院クラス』は確かに似ているという印象を与えているのだと思います。

『テプン商事』と『梨泰院クラス』の似て非なるポイント

とはいえ、個人的には『テプン商事』と『梨泰院クラス』は実は根本的なところで大きく違うテイストを持った作品だと個人的には思っています。

再生とリベンジ

『梨泰院クラス』は、主人公セロイが自分の人生を大きく変えた大企業長家(チャンガ)に対し、自らが大きくなり上がっていくことで復讐を成し遂げるストーリーであり、物語の根底にあるのは復讐や怨念

それに対し、『テプン商事』の主人公テプンの根底にあったのは、IMF危機という、当時の韓国、そして自分の父や父の会社の運命を大きく揺るがした社会的危機の中で、ただただ家族や会社の仲間を守ろうという優しさです。それゆえに、ライバル企業ピョ商船から何度も何度も邪魔をされつつも、テプンが行おうとしたのは復讐ではなく、ただただテプン商事や自らの家族を守るための行動であり、終いにはピョ商船に情けをかけるシーンまであるのです。

個人的には、このポイントが『テプン商事』と『梨泰院クラス』の似て非なる一番大きなポイントだと思います。

もちろん、この2つのドラマは似ている要素がたくさんあるのですが、主人公の根底にあるものが真逆だというのは、とっても重要なポイントです。

維持と成長

前のセクションの「再生とリベンジ」の違いに大きく関わってくるのですが、『梨泰院クラス』では、復讐、そして成り上がりがベースにあるので、主人公セロイが率いる居酒屋タンバム(後にICという企業になる)はただただビジネスとしての成長を目指します。

それに対し、『テプン商事』では、主人公テプンは、父親から引き継いだ貿易会社をただただ守るということに重きを置いたストーリーが描かれています。

『梨泰院クラス』では、ICは最終的にライバル企業長家を買収するまでに成長するのに対し、『テプン商事』の最終回では、テプン商事がIMF危機をあくまで乗り越えたという時点でドラマが終了する。出口が違うのもまた面白い違いです。

主人公が対峙するもの

『テプン商事』と『梨泰院クラス』では、それぞれの主人公が結局何と戦っていたのかという点でも大きな違いがあります。

『梨泰院クラス』の主人公セロイが対峙していたのは、あくまで自分の人生を大きく変えた長家(チャンガ)グループ。ある意味とてもシンプルな対決構図です。

それに対し、『テプン商事』で主人公テプンが戦っていたのは、あくまでその当時IMF危機という社会危機そのものであり、言い換えれば時代と戦っていたのかもしれません。

さいごに

いかがでしたでしょうか?

今回は本当に『テプン商事』が『梨泰院クラス』に似ているのかというテーマでお送りしてみました。

こうして見てみると、実は『テプン商事』と『梨泰院クラス』は似て非なるドラマだと言えると思います。

ではでは、アンニョン!

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ブログ管理人
日本にいながら米IT企業でフルリモートで働く平成男子。2020年に『愛の不時着』から韓ドラ沼に陥る。韓国ドラマ9割と雑記1割のブログ「テジログ」では、韓国ドラマがつい観たくなってしまうようなコンテンツをお届けできたらなと思っています。
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